おっとっと冬だぜ

広義の意味では日記だが、狭義的にはゴミ置き場

平井堅 vs ミニマリスト

平井堅「大きなのっぽの古時計~ おじいさんの時計~」

ミニマリスト「僕それ、知ってますよ。確かもう動かないんですよね。そんなもんさっさと捨てた方がいいですよ。」


平井堅「100年いつも~動い~ていた ご自慢の時計さ~」

ミニマリスト「そうやって昔はすごく活用したからっていう考え方がよくないんですよ。過去ではなく将来で判断したら、捨てるという選択肢しか選びようがないと思いますよ。」



平井堅「おじい~さんの~生まれた朝に~ 買ってきた時計さ~」

ミニマリスト「それはおじいさんと時計のエピソードであって、あなたと時計のエピソードではないですよね?あなたは、あなた自身とおじいさんとのエピソードを大切にすればいいんじゃないですかね。」


平井堅「今は~、もう~、動かない~ その時計~」

ミニマリスト「やっぱり動かないんですね。だいたい、“のっぽ”っていうくらいですし、恐らく全長は180cmくらいはあるんでしょ?そんなもん場所とって邪魔だからさっさと処分するべきですよ。形見として残しておくならもっとコンパクトなものがあるでしょ。」


平井堅「100年休まずにチクタク・チクタク おじい~さんと一緒にチクタク・チクタク」

ミニマリスト「もしもーし聞いてますかー。昔の動いていたときの話はいいんで、今後どうするか決めた方がいいですよー。」


平井堅「今は~、もう~、動かない そのと~け~い~」

ミニマリスト「あれですよね?単純にあなたが処分するのが面倒なだけでしょ?おじいさんが大切にしていたという事実をいいことに自分の怠慢を正当化していませんか?」


平井堅「なんでも知ってる古時計~ おじいさんの時計~」

ミニマリスト「なんでも知ってるって、別にデータ通信できるわけではないでしょ。Googleがつくった時計ってわけではないですよね?情報の蓄積面で考えたら今はもっと良いデバイスはいっぱいありますよ。もちろん、時計機能も有したもので。」


平井堅「きれい~な花嫁やってきた~ その日も動いてた~」

ミニマリスト「だから、過去のエピソードはもういいですって。さっさと捨てましょ。」


平井堅「嬉しいことも~悲しいことも~ みな知ってる時計さ~」

ミニマリスト「よしんば時計が情報をインプットしていたとしても、そのガジェットでは貯めた情報をアウトプットできる設計になっていないですよね?そんなもので情報を蓄積しても何の意味もないと思いますし、やっぱり捨てましょ。」


平井堅「今は~、もう~、動かないィ~~~ その時計ぃいぃ〜」

ミニマリスト「時計ぃいぃ〜じゃなくて、動かないなら捨てましょうって。もうなんなら、僕が廃棄業者を手配してもいいですよ。ミニマリストとしてそこまで面倒見ますよ。」


平井堅「・・・・・・。」(チラッ)

ミニマリスト「おっ、処分する方向で考えてくれましたか?」


平井堅「何度も処分されかけた~ おじいさんの時計~」

ミニマリスト「えっ?何そのエピソード?それ全然知らない。」



平井堅「そのた~びに、業者に 不幸が~ 次々おと~ずれる~」

ミニマリスト「えっ・・・なにそれ・・・?」



平井堅「業者ァ~に依頼をした人も~ 同じく~呪われるぅ~」

ミニマリスト「・・・・・・。あっ、あれですよね。やっぱり、故人の思い出がつまった品っていつまでも大事にしたくなりますよね。残された者として、そのへんはなかなか割り切れないもんですよね。わかるな~その気持ち。」


平井堅「今は~、もう~、動かない~」

平井堅ミニマリストそのと~け~い~



勝者:平井堅



平井堅/大きな古時計