大川周明が 東條英機を叩いた理由
皆さんは、大川周明をご存知でしょうか。
右翼思想家・国粋主義思想家として日本国を扇動し戦争行為に導いたとして、先の大戦が終結した際にGHQから民間人で唯一 A級戦犯として逮捕された男であります。
そして、この大川周明で有名なのが「東条英機の頭叩き事件」です。
A級戦犯を裁く目的で実施された極東国際軍事裁判(通称「東京裁判」)において、その裁判中に大川は目の前に座っていた東條の頭を叩くのです。
実際に大川が叩く姿は映像として残っており、大川周明と言えば東條英機を叩いた人物として有名なのであります。
では、いったい彼はなぜ東條の頭を叩いたのでしょうか?
【説1】梅毒による精神異常説
通説では梅毒を患ったことによる精神障害であったとされています。
東條を叩いた後には、「インダー・コメンジー!」(ドイツ語で「インド人よ来たれ」の意)や「イッツア・コメディ!」などと支離滅裂なことを叫び、それによって裁判からは除外され、すぐに入院となるわけですが、その際の診断結果が上記の内容だったそうです。つまり、狂ったというわけです。
【説2】精神異常演出説
逆に、わざと精神異常に見せかけたのではないかという説もあります。
先程、裁判から除外され入院したと書きましたが、その入院中に大川周明はイスラム教の聖典コーランを日本人で初めて全文翻訳しており、そこまで頭脳が明瞭であれば、裁判中の一連の挙動は狂言だったのではないかという説もあります。
ただ いずれにせよ、歴史とは、実際に起きた事象そのものは語り継がれていても、そのときの当事者が何を考え、なぜそのような行為に及んだのかハッキリと分かっているケースの方が少なく、だからこそ、そこに脚色を加える余地があり、歴史小説というジャンルが確立できるわけです。
言い換えると、そのときの当事者の心の動きを想像することが歴史の面白さでもあるわけです。
ザワザワ ザワ ザワザワザワ
裁判長「これより、極東国際軍事裁判を始める!」
シーーーーン
トゥル トゥトゥトゥ トゥル~♪
大川周明
??????
ごめんネ~ 素直じゃなくって♪
夢の中なら い・え・る ♪
すいません、東條さん、今裁判中ですよ
思考回路はショート寸前♪
今すぐぅ 会いたいよぉ~~~♪
ちょっと東條さん!ビブラート効かせてる場合じゃないっすよ!
(うっせーな このジジイ。こっちの堪忍袋がショート寸前だわ!)
泣きたくるよなぁ~ ムーンライッ♪
ちょっと東條さん!東條さん!
(「ライッ♪」っての腹立つわ!)
自分、さっきから なんやねん!
ワシを誰と心得ておる!
陸軍大臣 及び 内閣総理大臣をも歴任した東條英機なるぞ!!
ワシの歌を止める行為は、ある意味で軍の行動への干渉、即ち 統帥権の干犯 であり、それは翻って陛下の和歌を侮辱するのと同等の行為であるぞ!!
不敬の極みなるぞ!!
あっ、はい・・・。
そもそも今回の大戦は、英仏米 列強の侵略行為に対する自衛の戦いであり、更には東亞の植民地諸国を列強の支配から解放せしめたらんとするために日本国が立ち上がった故の戦いである。
その正義の挙動は、植民地政策という闇夜の世界に一筋の光を与える正にムーンライトと呼べるものであり、その大和魂の光のかがやきを言い換えたものがハートは万華鏡であって、ついでに真珠湾における米国への鉄槌は月に替わってのお仕置きであり、そうなってくるともう我が日本国こそがセーラームーンと言えるのであるっ!
・・・・・・。
これを見よ!!
見たか!このコントラスト!
これこそ我らが唱えた「五族協和」の世界を表現したものである!
※日本人・漢人・朝鮮人・満洲人・蒙古人の協調をうたった戦時中のスローガン
そして、これを見よ!
見てわかる通り これこそ「八紘一宇」を表したものに他ならん!!
※全世界を一つの家にするという戦時中のスローガン
これぞ正にミラクルロマンスである!!
よいか、完全に発育がされていない中学2年生というのは、正に近代化して日が浅い日本国を表したもので、成長期における自我の芽生えとしての・・・
うるせーよ!!
【新説】東條がうるさかった説
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