おっとっと冬だぜ

広義の意味では日記だが、狭義的にはゴミ置き場

「解説者になりたい欲求」を通じて 全世界に伝えたいこと

私は解説者になりたい。

もう一度言います。

私は解説者になりたい。

「なれよ」って吐き捨てて このページを閉じようとするのを一旦止めてください。

ちょっとだけ私の話を聞いてください。
えー、解説と言うのは、とある事象に対しそれが良く分かっていない人間に対して、それがどういうことなのかを分かりやすく説明することですが、そこには

解説をする人=博識な偉い人

解説を聞く人=無知蒙昧な愚民

という図式が自然と成り立っていると思うんですね。例えば池上彰の番組での発言も、うちの社長の部長たちへの訓示も、Yahooニュースのコメント欄も、自ら上のポジションをとっていき、そこから下の人間に自分の知識・見識を浴びせるという意味で、解説と似たようなもんだと思います。世の中、そんな発言をする人は山ほどいるわけです。(あー、社長のやつはどちらかと言ったら、解説っていうより「講釈を垂れる」って感じかな)

そして、私は別にそのことを批判するつもりはなく、むしろそうやって上から話すのって、やっぱり喋ってて気持ちいいので、私も私自身の解説に「なるほどー」と言ってくれる人が欲しいわけです。
なにしろ私は、別に周りに誰もいなくても、一人で野球を見ながら「おいおい、このピッチャーじゃあ、そんな内角の厳しいとこ投げられないだろ・・・。」「ほら打たれたー。」みたいなことを言って解説者を気取ったりするわけです。野球経験者でもないくせに、偉そうに解説するわけです。
そんなときに隣で「なるほどー。勉強になるなー。」とかボソッと言ってメモ取る人間がいてくれたら、人生がどんなに豊かになることでしょう。

 

解説者になって無知蒙昧な愚民に偉そうに喋りたいと自分の心に素直に向き合った結果、あーこれは人間は誰でも「解説者になりたい欲求」を持っているんだな という結論に至りました。マズローの欲求5段階説は実は6段階あって、承認欲求と自己実現欲求の間に、解説者になりたい欲求があるんだと思います。
つまり、人間は普遍的に解説者になりたいという願望がDNAレベルに組み込まれているんですね。
尚、解説者になりたい欲求と似たような考え方で、自分のこと語りたい願望というのもあります。別名、情熱大陸出たい願望ですね。その願望は承認欲求に内包されているので、無理に独立させなくていいと思います。

そして、そこまで考えて、私はあることを思い付きました。
普遍的に、人間が解説者になって偉そうに喋りたいと思う気持ちを強く抱えているのであれば、それはその話を聞いてあげる人を提供すればビジネスになるのではないかと…。

あらかじめ言っておくと情熱大陸出たい願望はビジネスにするのは難しく、やるとしたら解説者になりたい欲求のビジネス化だと思います。
さも偉そうにものを語るという意味では、解説者になりたい欲求と似ているんですが、情熱大陸出たい願望は前提として ある程度その人物が凄くないと(凄く見せないと)成立しないのが違う部分だと思います。
解説者になる場合には、自分自身が凄くなくても、凄い人を見つけて、ここが凄いと言えれば、誰でも解説者になれるので、敷居はグッと低いんですね。自分が一般の人より多少詳しいものさえあれば誰でもなれるわけです。

もし、情熱大陸出たい願望をビジネス化するなら、凄く見せる脚本家と聴衆が必要になると思うんです。
自分語りをある程度、面白くして、尚且つそれを見たい人を集めるわけですから、ハードルは高そうだなと。
聴衆が用意されていて、自分が主役であるという図式が完成している結婚式をターゲットに「情熱大陸」のパロディを製作するのはビジネスとして成立しそうですけど、ナレーションも脚本も取材(撮影)も一人でやらないと余計な人件費がかかるので収益化は難しい気がします。

それに比べて、解説者は解説する事象があれば誰でも解説者になれるので、あとは聴衆さえ提供してあげて、解説者気分に浸らせてあげればビジネスになるのではないかと思うのです。
ネットで、これからその事象を学びたいと思う素人集団を集めて、その素人集団相手に解説者気取りの発言をしてもらい、解説陣に良い気分に浸ってもらうわけです。

例えば、高校野球の甲子園決勝の結果が出た後で2~3時間くらいをタイムリミットに、みんなにその試合の勝負の分かれ目を解説してもらうわけです。

「7番バッターの小田君が8回表に決勝打を打つ前の5回表の打席、あそこが勝負の分かれ目だったと思います。
もっと言うと、5回表の打席で内角の球をジャストミートして結果ファールだったんですが、3回表にも同じような内角の球をヒットにしており、5回表のあのファールのせいでそれ以降は外外で勝負をせざるを得なくなってしまいましたよね」

とか

「7回裏のライトの島田君の守備が大きかったと思います。
 バッターの佐藤君は、外の球をおっつけて打つのが上手いので、7回裏の打球も普通ならヒットになるコースですが、島田君のポジション取りと一歩目が素晴らしかったですよね。あれで流れが東京粘土高校に来たので、8回表の勝ち越しに繋がってきたかと思います。」

とか


「1回裏のノーアウト1、2塁でのバント失敗が全てだったと思います。
 今大会の太田投手の出来だったら、あそこで畳み掛けないとそこまでチャンスは作れませんからね。東京粘土高校には後ろに園田投手もいますし、接戦になると大阪ディルド学院は分が悪いので、あそこで点が取れていれば試合展開は大きく変わってきたかと思います」

みたいに、みんながそれぞれに思い思いの解説をしていくわけです。素人たちはには、いちいち「なるほどー」「そういう見方もあるのかー」みたいなリアクションをとってもらって、最後に一番深そうな雰囲気のことを言っていたと思う解説者に投票してもらい名解説者を決めるわけです。
それを何回か繰り返して、こいつの解説が凄いみたいな素人名解説者が複数人出てきた時点で、その人たちと一緒に野球観戦しながら直接解説を聞ける場を提供できるレベルまでいけばビジネスとして確立できるのではないかなと。
そんな形で「解説」をコンテンツ化してはどうかと思うのです。

でも、実際に素人だけを集めるのは難しくて、玄人が素人の振りをして混じり込んできて、
「解説ゾンビさんの解説は、高校野球の名解説者である原田富士雄氏の影響をモロに受けて選手にダメ出しばかりしているが、原田氏の解説は選手に寄り添う優しい言葉がある中での厳しい指摘であって、ただ悪い点ばかりを指摘している解説ゾンビさんの解説は原田節には全然及ばない」
とか、素人解説者の解説に対して解説する奴が出てきたりしてね。

 

 

 

…とまぁ、ガバガバな新ビジネスの提案をしてきましたが、本当は急に思い付いた「大阪ディルド学院」が言いたかっただけなので、別に相手にしなくて大丈夫です。
おかげさまで、急に思い付いた意味不明な単語を全世界に公開したい欲求は満たされました。