人間が無意識的にイメージする「上下」の概念を壊すもの
調子が上向き
テンションが下がる
上流社会
人を見下す
これらの言葉に共通するのは「上下」ですね。
人々は、目に見える空間として上下、つまり重力のある環境で重力の向かう方向を下、その逆を上とする空間的な上下の認識以外に、目では見えない観念的なものにおいても上下という認識をしており、そこでは、
上=価値のあるもの、優れているもの、良いこと
下=価値のないもの、劣っているもの、悪いもの
という概念が無意識下にイメージされているのであります。
重力という自然の力が絶対的であるために、目に見える空間的な上下は常に絶対的なものであると言えます。そして、その空間的な上下が絶対であるからこそ、目には見えない観念的な上下、つまり人々の観念の中での上下の価値判断・優劣も常に普遍的で絶対的なものであると言えるのであります。
冒頭に挙げた言葉を例にとっても、「調子が上向き」という言葉は「調子が良くなっている」ということを意味していると、100人いたら100人が無意識的に判断するわけです。
ただしかしですね、普遍的とまで言い切ったその観念的な上下の概念が当てはまらない物が、この世の中にたった1つだけ存在するのです。
観念的な上下の概念を破壊してしまう物…、
それが 女性の衣類 であります。
えー、このことを理解してもらうために、男性の方に問いたいのですが、あなたは女性の上着と下着のどちらにより魅力を感じるでしょうか。
分かりにくいかもしれませんので、質問をもう少し具体的にします。
石原さとみの使用済みの上着と、使用済みの下着。どちらか一方をもらえるとしたら…、あなたは一体どちらを選びますか。
これでお分かりいただけたかと思います。
そうです。つまり、女性の衣類は空間認識としての上下によって、上着と下着という名称がついているものの、どちらがより興奮するかと言う概念で考えた場合、概念の中の価値が上下で逆転すると言うパラドックスが生じるのです。
私はこれを「女性下着のパラドックス」と呼んでいるのですが、女性の下着とはそのような人間の脳ミソを揺さぶる代物でありますので、男性が女性の下着を目の前にしたときに先程申し上げた女性下着のパラドックスによって脳に混乱が生じ、正常な判断が下せなくなるのも、これはもう致し方ないことなのであります。
お巡りさん、確かに昨日の私の行動を俯瞰的に見たら下着泥棒ということになるのでしょうが、主観的に見た場合は女性下着のパラドックスによる混乱状態の中での行動と言えるのであり、そうなると、精神衰弱とほぼ同等の状態と言っても差し支えないのでは…。
えー、などと男は供述しており、警察は他にも余罪がないか 詳しく調べを進める方針です。