おっとっと冬だぜ

広義の意味では日記だが、狭義的にはゴミ置き場

俺の考えた「日本昔ばなし」

『股関節柔らか太郎(こかんせつやわらかたろう)』


むか~し、むか~し、秋山幸二がまだ西武にいた頃より ずっ~と むかしのお話です。


ある村に股関節柔らか太郎という股関節の とても とても柔らかい男が住んでおりました。


股関節柔らか太郎の股関節の柔らかさと言ったら、それはそれは見事なもので、両手がふさがった状態で電車に乗っているときなどは、I字開脚をして足で吊り革を掴むことができるほどだったそうです。


股関節柔らか太郎の股関節の柔らかさは、村でも評判で、村の誰もが


「股関節柔らか太郎よりも股関節の柔らかい人間なんて、この国にいない」


「だって、まず名前が股関節柔らか太郎だし」


と、股関節柔らか太郎の股関節の柔らかさ具合を認めていたそうです。

 

 

 


ある日のこと、お城のお殿様が家来たちに


「この国で最も股関節が柔らかい男は誰かの~?」


と尋ねました。


そんなことを考えたこともなかった家来たちは、お互いに顔を見合わせました。


お殿様からの質問に困ってしまっている家来たちを代表して、家老が言いました。


「力士は股関節が柔らかいと聞いたことがございますが、誰かと言われると、返答のしようがございません・・・」


するとお殿様は、


「よし!国中で最も股関節の柔らかい男を、私の目の前で決めさせることにしよう」


「お前たち、国中より股関節の柔らかい男を集めてまいれ」


と言いました。

 

 

 


お殿様が股関節の柔らかい男を国中から集めているという噂は、お城から遥か遠くにある股関節柔らか太郎の住む村にもすぐに届きました。


その知らせを聞いた村人たちは口々に


「股関節柔らか太郎なら優勝は間違いないだろう」


「っていうかむしろ、この大会は股関節柔らか太郎のためにあるようなもんだろう」


と言いました。

 

 

いてもたってもいられなくなった村の男どもは、みんなで股関節柔らか太郎の家に集まりました。


そして、村人の一人が股関節柔らか太郎に言いました。


「おめえ、股関節の柔らかい男を決める大会には当然出るよな?おらたち 村のみんな、おめえさんに期待してっからな」

 

 

すると、股関節柔らか太郎が言いました。


「出ねぇよ、面倒くせぇ~(ハナクソほじりながら)」

 

 

村人は驚いて股関節柔らか太郎に聞き返しました。


「馬鹿こくでねーよ。おめえさんが出れば優勝間違いなしじゃねぇーか。なして出ねぇんだ?」

 

 

股関節柔らか太郎は言いました。


「だって、国中で一番股関節が柔らかくたって、何の自慢にもならねぇじゃん」


「あの殿様、先月も寄り目がすごい男集めて、隣村の寄目すご太郎が優勝してたけど、寄目すご太郎の生活に何の変化もなかったじゃねぇか」 

 

 

そのひと言を聞いた村人の誰もが


「そりゃぁそうだよな~」となりました。

 

 

 

めでたし、めでたし。

 

 

 

 ~おしまい~

 


 

 

 〔この童話が子供たちに伝えたいこと〕

 股関節が柔らかくても、たいした自慢にはならない。